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【モチベーション】え,お金くれるの?
2回生になって,学内の学生団体についてよく知るようになってきた.
学生団体間の関係が希薄で,あまりにも閉鎖的だと感じてきた.
大学を卒業したら,互いを刺激しあえるような友人を作る機会はそうないだろうと思っていた.
学生のうちに,面白い人とつながっておきたい.白鳥もそうでありたいという思いがあった.
また,RiSAのような挑戦的なスタートアップ団体がガンガン出てきたら面白い.
その上,学生団体の運営ノウハウはどこもほとんど同じなんだから,有限の時間を退屈な運営に費やすより,もっと挑戦したいことに集中できるようになればいい.
つまり,学生団体の「横のつながり」を作るような活動をしようと思った.
そこで,大学が意欲のある学生に支給する「+R個人奨励奨学金(現,+R校友会未来人材育成奨学金)」の募集を見つけ,お金も欲しかったので即申請.
こうして,初めての書類審査,集団面接というプロセスを経験.これは,後の大学生活でたくさんやった.
採用されたときは,自分のやりたいことを認めてもらえたという嬉しさがあった.
思い返せば,これが初めて自分でゼロから企画した提案であった.
そして自分のやりたいことやってお金もらえるなら,バイトするよりずっと良いなと感じた.
その名をSOIL&SOUL
学生団体の「横のつながり」をつくる.
アイデアは,理工系学生団体の代表らに自分たちがやってきたこと,今後やりたいことをプレゼンしてもらい,お互いに交流できる場所を提供することであった.
いってみれば,「学内異業種交流会」.
そのイベントの名前は「SOIL&SOUL(ソイルアンドソウル)」.
「魂(ソウル)が震えるくらい面白いことを生む土壌(ソイル)を」という思いを込めました(やや痛い).あと字面がいい.
そして片っ端から知人に一緒にやらないかという話を持ちかけ,結局4人が集まってくれた.
まさに人集めから自分の学生団体を作った最初の経験であった.
まるでスタートアップの創業者みたいな気分でとてもワクワクした.
当時はRiSAも同時並行でやっていたので,実験工房にいる時間が長く,そこの人らに活動内容がどうとか,ロゴがどうとか,いろいろダメ出しをしてもらった.
最初は正直「うぜぇな」と思っていたが,フォトショップの使い方やフリー楽曲の入手方法等を教えてもらったりして,本当に助かった.
この交流会は全部で6回ほど開催した.
最後は白鳥自身が副実行委員長であったSustainable Weekにて,参加団体の代表者にプレゼンしてもらった.
これは普通の放課後に開催されたので,聞く準備のできてない聴衆の関心を惹くことが必要だったため,プレゼンターにはかなり酷なことをしてしまったと反省している.
失敗と変化
白鳥はこの活動を通して,いろんな学生団体の人らと話ができた上に,自分がやりたいことに人を巻き込むことできて,とても楽しかった.
しかし,運営する側はやっぱり退屈.他のメンバーに自分が感じた楽しさを提供できず,気付いたら1人でほとんどのことをこなしていた.
3回生の終わりくらいに,運営する側ももっと楽しめる何か,そしてSOIL&SOULの強みを生かせるのは何かと考え,たどり着いた答えが「ボードゲーム」だった.
ボードゲームで何を?
静岡に帰省するたびに,ボードゲーム好きの友達が,面白いボドゲを紹介してくれた.
最初は普通に遊んでいるだけだったが,ボードゲームが持つプラスの面により注目するようになった.
それは,白鳥が活動を通して学んできたコミュニケーション能力や計画立案力など社会を生きる上できっと必要な能力の数々である.
なんと運の良いことに,3回生のときに関わったSustainable Weekのおかげで,草津市の市民スペース(UDCBK)とのコネがあった.
ならば,「大学と地域を繋ぐ架け橋づくり」を目的としたボドゲ地域交流会を企画運営しようと思い至った.
ルールをSOIL&SOULのメンバーがプレゼンし,1つの机を囲んで,草津市民と大学生が一緒にボドゲをするという企画.
老若男女誰しもが熱くなれるボドゲというツールの強みが思う存分に発揮された.
当時は,RiSAを進路検討を理由に事実上引退していたので,実験工房勢から奇異の目で見られていた.
蓋を開けると,京都新聞に取り上げてもらったり,毎回多くの人に来てもらえたりして,とても達成感があった.
合計して,10回ほどボドゲ地域交流会を開催し,Sustainable Development Goalsを知るためのボドゲも独自で開発した.
最終的には,草津市の橋川市長にも足を運んでいただいた.
草津市役所には,Sustainable Weekでも何度か訪れていたので,きっと顔は覚えていただいたと思う.
大学の記事にも取り上げていただいた.
SOIL&SOULを通して
SOIL&SOULの活動を通して,人を巻き込みながら,自分の挑戦を形にする楽しさと辛さを体験した.
卒業して6月いっぱいまで研究室に所属していたので,暇な時に学内でコーヒー飲みながらボドゲができるイベントを週一回行っていた.
白鳥が大学を去ると同時に,団体の活動も完全休止になってしまったが,こういった活動は,今後ますます重要になるだろうと思うので.誰かやってくれ.
【最後に】
自分が作った団体なので,意思決定が簡単で,こうしてみると色々なことにこの団体一つで挑戦できた.
自己満足を抜け出して,自分が住む環境にいるステークホルダーを巻き込み,スケールは小さいが,社会的な価値を創出できたと思う.
それが本当に嬉しくて,地域コミュニティの一部になれているような気がしたし,何より楽しかった.
多くの方々にお世話になった.感謝.