専門ゼミ「イノベーションと起業家」

2回生となり,新しいことに挑戦し始めた折に,興味本位で取った講義.

ここで初めてスティーブ・ジョブズとかスタートアップとかのことを知り,大企業を目指すだけが成功の指標でないことを学んだ.

この講義の担当の黒木先生には,その後も何かとお世話になりました.

EDGE PROGRAM

その講義の影響からか,2回生の後期,立命館大学の起業家育成プログラム(EDGE PROGRAM)を発見し,即申請.

2回生は白鳥だけで,正直場違いな感じがしたが,持ち前の図々しさで,なんとか切り抜けた.

ここで会ったUさんやBさんに誘われて,Sustainable Week2017に参画していく.

チーム活動,そして失敗

このプログラムでは,はじめにチームが発表されて,そのチームで自由にビジネスプランをたてて,最後に発表する.

その過程で,普段は会うことのない文系の学生や経営学部の教授や企業の方々とお話する機会があり,世界が広がった気がした.

チーム活動はRiSAで体験したこともあったが,議論が白熱するあまり,徹底的に人のアイデアの揚げ足をとるような独善的で嫌なやつになっていた.

挙げ句の果てには,自分1人でビジネスプランを立てるも,最終的に採用されず,結局メンバーとは疎遠になってしまった.

あまり親しい間柄ではない場合,意見の潰し合いはお互いの関係に亀裂を作るだけだということを学んだ.共に創ることの難しさを感じさせた経験.

視察という名のタダ旅行

EDGE事務局はたいへん太っ腹で,必要なものがあれば購入していいし,実際に見学に行きたい場合は,旅費を出してくれた.

さらに,大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学に遠征に行くことが多く,合計で3回ほど行かせてもらった.

あれだけ自由にやらせてもらって,色々なところに連れていってもらったのは,お金のない大学生として大変ありがたいことだった.

デザイン思考,デザインドリブンイノベーション

プログラムの中で,イノベーションを起こす方法というものを経験を通して体系的に学んだ.まずは,起業家の考え方.

白鳥が面白かったと思うのが「デザイン思考」と「デザインドリブンイノベーション」.

デザイン思考とはユーザーの行動を分析したり,意見を聞いたりして,仮説をたて,製品のプロトタイプを作って,検証や改善を繰り返すことで,スピーディーにイノベーションを起こす問題解決型の方法.

一方で,デザインドリブンイノベーションとは,ユーザーが使いたいモノというより,ユーザーが使いたいワケに注目をして,製品に新しい「意味」を与えることで急進的な変化を促す方法.

こういった起業家的なマインドセットを知ることは,とても楽しく,考え方の一つとして持っておくと,どこかで役に立つかもしれないと思った.

小さなイノベーション

このプログラムに参加してから,ビジネスコンペなどの外部のイベントにも積極的に参加するようになった.

身の回りの生活を自分の発想でより良いものにしていく.

その結果,それが仕事になり,自分の生活を支える.なんと持続可能性に満ちた働き方なのだろうと感銘を受けた.

スタートアップの世界は競争が激しそうだが,世界を変えるようなイノベーションに自分が関わる,いや自分が成し遂げるんだという気持ちになれて,能動的に仕事を楽しむことができるだろうなと思う.

今の自分では,何かをやれるような自信はないが,小さなイノベーション,つまり日常を疑い,世界を日々少しでもより良くしようとする考え方は忘れたくないし,実行していきたいと思う.

最後に

この経験から得られた起業家のマインドセットはビジネスのみならず,何かの問題解決にも十分に発揮されるだろうと思う.

実際に,これ以降の学生活動にもこのマインドセットが十分活躍したのを感じる.

何かでイノベーションを起こせるように頑張りたい.