インドのためにゴミ箱作り

3回生の春に,以前受給した「+R個人奨励奨学金」の後継である「+R校友会未来人材育成奨学金」を知り,何かできそうな面白いことはあるかと考えていた(本来順序は逆だが).

2回生の終わりにインド留学で,インドのゴミ問題に関連したプロジェクトをしていたので,そういった環境問題を大学生なりに解決することはできないだろうかと考えた.

それが「ゴミ箱作り」.

申請書をすぐまとめて,応募.面接を受けて採用(20万).

申請書の核となったのは,やはりインドに実際に行った経験と現地人学生とのつながり.計画には,インドにもう一度行くことも記載していたが,これは別のインド留学プログラムを見越していた(コンボ笑)

アイデアとプロトタイプ

RiSAでちょっと電気工作の経験があったので,Arduinoやラズパイなどのマイクロコンピューター(マイコン)を使って,よりスマートなゴミ箱を作ることができると考えていた.

ゴミ箱のようなモノをインターネットに繋ぐIoT(Internet of Things)が主なテーマで,インターネットに繋ぎ,ゴミ箱の内容量を常に把握することで,ゴミの回収効率の向上を目指していた.

超音波センサで取得したゴミ箱の深さ方向の長さに応じて,異なる色のLEDを光らせるという簡単なプロトタイプを製作して,実際にインド留学のときに,そのプロトタイプの実演を交えたプレゼンをした.

最終プレゼンにおけるプロトタイプの実演.

アイデアを考えて,実現するプロセスはやはりいつでも楽しかった.

4回生になってもやってた

スマートフォンにならって,スマートビンというべきものを完成させるべく,4回生になっても引き続きやっていた.つまり,同じ奨学金に再度申請し,受給していた(20万).

「チャンスが少しでもあると思ったら,即申し込む」というのはもはや白鳥の癖.

実際には,電気工作が得意な友人らを誘って,チームでちょっとしたビジネスプランをアイデアに組み込みながら製作しようとしていました(卒業研究で忙しくて,うまく機能しなかったが).

最終的なプラン

実現には至らなかったが,プランはまだ存在しています.

内容量を把握するスマートビンは既に実用化されていたので,差別化を図る必要があった.

そこで考えたのが,「ゴミの量に応じて大きさを変化させるゴミ箱」.

もともとの目的は回収効率の向上なので,大きさが変化すれば使用される頻度が視覚化され,適切なゴミ箱の配置位置を提案するヒントになるうえ,遠くからでもパッと見てどのくらいの量がゴミ箱に入っているかが分かるので,回収するかしないかを決めることができるというわけ.

また,ゴミを捨てる人にとっては,デザイン次第で,「ゴミを捨てることで,大きくなる,つまり成長する」という感じで,ユーザーにとっての「モノの意味」を変えることになると考えていた(デザイン・ドリブン・イノベーション?).

大学や大型商業施設,遊園地などのゴミ回収の管理がなされるような場所への導入を検討していた.(ゴミ箱がやたら多いアメリカはなおさら)

知る限りで,まだ導入されているところを見たことがないので,いつか作りたいと思う.

最後に

経験を武器に,「自分しかできなさそうなこと」を1度でも提案できると,自信が持てるだけでなく,次なる目標への新たな機動力になりうるということを学んだ.

そして,これまでの活動や経験をできる限り絡めて,うまく物事を運んでいけるかというのも,「自分にしかできなさそうなこと」を作り出す1つのコツかなと思う.

まあ,楽しかったので良し.