マイボトルとスムージー運動

活動のきっかけ

3回生の12月に,サスティナブルキャンパス・アイデア・コンテストという学内のコンテストで最優秀賞受賞をいただいた.

最優秀賞といっても,お金とかをもらえるわけではなく,「大学がアイデアの実現を手伝ってくれる」という.

表彰されたら,卒業研究と同時並行しなければならないことぐらい事前にわかっていたのに...

4回生になって本格的に実行に移すために,大学側との話し合いが始まった.

マイボトルとスムージー

そもそものアイデアの発想は,Sustainable Week2017の実行委員長であったBさんから,少し形が崩れて,市場に出回らず廃棄されてしまう規格外野菜や果物を使って,スムージーを提供するスウェーデンでの活動の存在を教えてもらったことである.

大学周辺でラーメンばかりを食べていた白鳥は,なかなか野菜を意識的に食べることができていなかったため,「スムージー,なんと健康的なんだろう」と思っていた.

また,インドでのプラスチックゴミの問題を身近に感じていたので,マイボトルは絶対に必要だと思っていたが,なかなか毎日ペットボトル飲料を買う癖をやめられずにいた.

このような問題を一気に解決する方法は,「自分で何かを実行すること」だと思い,健康的なスムージーをマイボトル と一緒に配布するようなイベントを企画した.

仲間集め,また失敗

こういった学生向けのイベントは1人でやると,しんどいのはSOIL&SOULで経験積み.

「へ〜,面白いじゃん」とか「こんなんしたらどう?」と反応をくれる人はいたが,実働部隊として一緒に活動してくれる人を探すことがまたしてもできなかった.

まぁ,同期の人らは就活で忙しいし,年下の人らはなんか気を使わせてしまいそうだし,1人でやる方が効率的かもしれなかったが,人を巻き込むことの難しさを再び痛感してしまった.というか下手.

様々な協力者たち

草津野菜のスムージーを作るには,まず草津野菜を知る必要があると考え,草津農家である小笹農園と横江ファームにアポをとって,企画趣旨等をプレゼンしにいった.

なんと優しいことに,ただの大学生に対してもしっかり対応していただき,協力していただける話の運びに.

メロンや小松菜のサンプルをもらって,友人に借りたスムーザーで自分なりに試行錯誤して作成していた.その過程で,SOIL&SOULのボドゲ交流会の常連であった草津の専業主婦の方々に,手伝っていただいた.

レシピ写真

また,衛生面で問題なく大学で提供するために,大学生協に協力を頼み,調理加工をお願いした.

さらに,大学構内にある知るカフェ+では,本イベントで配布したマイボトルを持参すると,持ち帰りドリンクが50円も安くなるように交渉した.

さらにさらに,開催時期がちょうど夏だったこともあって,熱中症対策も兼ねて,スポーツ健康コモンズのウォーターサーバーから給水を促す,マイボトルの使用を促すポスターを製作し,掲示させていただいた.

大学がバックについていたこともあり,様々な方々にスムーズに支援していただいた.

自分にしかできないこと

いろいろな経験を積んで,大学,地域,学生の間で顔が効くようになってきていたからできたこと.

活動を続けるうちに,やることが多く,辛い時期があったが,その時にふと頭によぎったのが,

「ひょっとすると,これは今の自分にしかできないことかもしれない.自分以外に誰がこんなめんどくさいことをしようと思うだろうか?笑」ということ.

自分にしかできないことを提案することが次なる自分にしかできないことへの駆動力になる.

誰かが常にプレイヤーに

この取り組みは大学に記事として取り上げていただいた.

記事

こういった取り組みは,人が変わっても常になされるべきもの.後輩でこんなことしたいと思う人の手本になれたら,とても報われた気持ちである.

また,実働で協力してくれた友人数名が,くさつFarmer’s Marketというイベントをやっていて,同じ志を持った人々が頑張っているのことは,とても嬉しい.

最後に

地元野菜を食べること.そして,不要なペットボトル使用を減らすこと.

これらは,白鳥の常識の中では,誰しもが良いと思いこと.共感が得られやすいく,参加もしてもらいやすい.何より,これまでに誰もやっていない.

誰しもがよいと思うことで,誰もやっていないことを自分で見つけて,実現できたのはとても良い経験であった.

これが学部生活最後の学生活動となった.